PARIGOT ONLINE

自己紹介をお願いいたします!

2009年入社、今年で16年目となります、パリゴ広島店ウィメンズのファッションアドバイザー兼インスタグラム担当の佐久間仁美です。スタッフのSNAP nameはそのまま「さくま」でやらせてもらっています。

今日のスタイリングやヘアメイクのポイントを教えて下さい。

昔から一番好きな色はグリーン。カーキはアースカラー界のダークホース的に思っていますが、私の相棒カラーです。基本的には辛口めなテイストMIX&レイヤードスタイルを軸に、甘いものと辛いもの、ソフトなものとハードなものなど相反する組み合わせが大好きです。異素材の組み合わせが楽しくて、ついつい重ねたくなってしまうので、基本スタイルにレイヤードはマストです!
くせ毛なのでヘアは基本まとめ髪で、今はヘアゴムアレンジにハマってます。メイクはファッションに合わせて変えているのですが、カーキスタイルにはポイントカラーでピンクやオレンジを入れることが多いですね。モノトーンに赤リップも定期的に付けたくなります。

自分のファッションの軸だったり、こだわりのポイントはありますか?

服のテイストが決まっていなくて、とにかく色々着ます。会う人や場所など、TPOに合わせて自分が過ごす空間とファッションとのマッチ度を大切にしているので、自然と色んなテイストが集まって、結果クローゼットが溢れかえっています。なので「何が1番好きなの?」とよく聞かれるんですが、正直決められないので「ファッションが好き」って答えてます。笑
スタイリングにあわせる大きめバッグを欠かすことなく持ち歩いてます。(心配性で色々と持ち歩いていることもあるのですが・・・笑)マルジェラのデザイナーにガリア―ノが就任したファーストシーズンで一目惚れした5ACの大きいサイズを愛用中です。

ファッションを好きになったきっかけは?

母が幼い頃からよくミシンを使って裁縫をしていたのを見ていて、生地に触れる事が多かったのがきっかけです。印象的なのは、親戚の結婚式の為に作ってくれた妹とお揃いのサテン地のドレスで、デザインも質感など、いままで経験したことのない着た時の高揚感は今でも鮮明に覚えています。服を着て背筋が伸びる思いを小学生ながらに感じ、そこから華やかなマテリアルに憧れを持ちました。

接客において思い出というか、強く記憶に残っている体験はありますか?

もう15年の付き合いになる今の顧客様が同窓会があるとのことで、少し挑戦的なスタイリングをオススメしたことがあります。「変わらないね!」や「いつもの自分!」も良いけれど、折角の日が特別になったら良いなという想いで今までにない新たなスタイルをご提案をさせていた所、お客様と気持ちが一致し選んでいただけました。
後日、「人生で1番ファッションを褒められた!みんなに褒められた!」という嬉しいお言葉をいただきました。お客様の新たな一面、魅力を引き出すお手伝いができ、お客様の大切な方々とも答え合わせができた感じがして嬉しかったです。同時にファッションの偉大さ、人に与える影響の大きさを目の当たりにして、プロとして責任を持ってファッションの輪を広げていこうと、改めて身の引き締まる思いがしたのを今でも覚えています。

佐久間さんにとってファッションアドバイザーという仕事とは?

大げさに聞こえるかもしれませんが、私は、ファッションを通じて人も商品も幸せになって欲しいと思っています。
「ファッション迷子なんです。」というお客様が沢山いらっしゃいますが、こんなに楽しいファッションで迷子って勿体無いな、と。なので、ファッションで困っている人のお手伝いをし、ファッションの楽しさを共有したい!という思いを持っています。ファッションに対する情熱と熱意だけは学生時代から燃え続けています。
また、服飾大学で服作りを学んだ経験もあるので、作り手のデザイナーさんの想いもお届けしたいとも思います。商品から発されるメッセージをお客様に届けることこそ、私たちの仕事の本質だな、とも思います。数あるショップの中から、パリゴにわざわざ足を運んでいただけることが奇跡だと思っているので、私たちスタッフの力と商品の力、両軸でお客様を幸せにしたい、そういった思いを持っていつも店頭に立っています。

佐久間さんが自分の洋服を選ぶ際に大切にしているポイントを教えてください!

骨格診断、カラー診断、顔診断は知識としては必要だと思いますが、何よりも大事なのはトキメキポイントがあるかどうかですね。ブルベに似合うソルベカラーも肌が透けるシアーな素材であればイエベでも取り入れられる、など固定概念にとらわれすぎず自由にファッションを楽しみたいと思っています。
私は好奇心、チャレンジ精神が旺盛なので、極力、自分のファッションを枠にはめたくないなという思いがあります。昔の服も大切で断捨離出来ないので、出番の少なくなった昔の服を、どうやって今っぽく着ようか、常に模索しています。笑
また、お洋服選びは基本的には単品ベースではなく、コーディネートありきで選んでいます。全てはトータルバランスです!

憧れている人、参考にしている人はいますか?

アートディレクターの吉田ユニさんの物作りへの姿勢や感性が大好きです。リアルな素材を追求しながらも視角的なトリックでハッとさせられる作品は、ディティールへのこだわりをとても感じます。また、華やかさの中にダークさを併せ持っており、儚く尊い、日常や人や生き物に対する愛情を感じます。そういった部分で鮮度に左右される美しいファッションと重ねて見てしまうのかなと思います。
音楽はサカナクションが好きで、過去にパリコレのサウンドディレクションで参加されたり、PVでマメの服を使用されていたりとファッションとの繋がりを感じる所にも惹かれます。ボーカルの山口一郎さんの紡ぐ言葉達から感情や情景を思いながら、自分の中からは出て来ないワードセンスとアーティストならではのアウトプットに憧れます。

休日はどう過ごしてますか?ファッションのポイントは?

最近娘がキャンバスに絵を描くのにハマっているので、画材を選びに行ったり、美術館に行ったりして楽しんでいます。休みの日も家でじっとしていられないタイプなので、アクティブに活動できるワンピースかパンツスタイルが殆どで、デニムに白シャツのベーシックスタイルなども時には楽しみます。そういった時も、カフスにポイントカラーで遊びを取り入れたりと、自分なりのさり気ないオシャレを意識しています。
お出かけ時はポーター×ハイクのバッグに常に晴雨兼用傘を常備しています。ここでも大きいバッグが大活躍です。笑

今期の注目アイテムは? 是非佐久間さん流に着こなしてみてください!

基本、色柄ものが大好きなので、目を惹くブランド独自のテキスタイルに毎シーズン注目しています。
今シーズンのマイベストはPHOTOCOPIEUのこちらのスカート。写真で撮った素材をプリントではなくゴブラン織りで再現していてるところがポイント。技術、クオリティ共に素晴らしく、ダークな印象とダスティーさ、それでいてアクセントとなるカラーを混在させた私好みのカラーリングのアイテム。素直に着るとサイドに来るファスナーを敢えてセンターで着用し、フロントから見えるオレンジのカラー、左右の色調のコントラストが面白い着こなしに。今シーズン外せないシャイニーなニットを合わせて、小物が主張しすぎず馴染むよう、バッグを持つ手も計算してみました。

佐久間 仁美

PARIGOT 広島 ファッションアドバイザー

SNAP NAMEさくま